Summary — Cloudflare / CDN / Edge Network

サーバーを置き換えるのではなく、
手前に立つもう一段のネットワーク

従来サーバーとの違い、PHP製ECサイトでの使い方、そしてこの仕組み全体の呼び方——3つの話を、ひとつの図でつないで整理しました。

ユーザー Cloudflare エッジ キャッシュ / WAF / SSL オリジンサーバー PHP + DB
01

従来型サーバーとの違い

普通のサーバーは「世界のどこか1ヵ所」で動きます。Cloudflareは、利用者から最も近い拠点で処理する「エッジ」が世界中に広がっている点が大きく異なります。

観点 従来型サーバー Cloudflare
実行場所
ある1ヵ所のリージョンに置かれた1台のサーバーで動く
利用者から最も近いエッジ拠点で実行される
サーバー管理
OSの更新やスケーリングを自分で管理する必要がある
Workersならサーバー管理が不要(サーバーレス)
公開・更新
FTPアップロードや、手動でのビルド・再起動が必要
Pagesはgit pushするだけで自動デプロイ
キャッシュ制御
サーバー側の設定にほぼ依存する
コードで「誰に」「何秒」キャッシュするか細かく制御できる
注意点
アクセス増加時のコストや運用負荷が増えやすい
無料枠の上限、デバッグ感覚の違い、特有実装への依存
02

PHPのECサイトではどう使う?

EC-CUBEやWooCommerceのようなPHP製ECサイトは、Cloudflare Workers上では動きません。本体(PHP+データベース)は今までと同じサーバーで動かし、Cloudflareはその手前に立つ層として使います。

ユーザー

  • ブラウザからアクセス

Cloudflare エッジ

  • 画像・CSS・JSをキャッシュして配信
  • WAF・Bot対策・DDoS対策
  • 無料SSL証明書

オリジンサーバー(PHP+DB)

  • 商品ページなどの動的処理
  • カート・注文・在庫管理
  • 会員情報の管理
初期設定では、HTMLやPHPファイルはキャッシュされません。カートやログイン状態など、人によって内容が変わるためです。WordPressには「APO」というHTMLまでキャッシュする機能がありますが、EC-CUBEなど他のPHPアプリでは、在庫やカートの表示が崩れないよう設定に注意が必要です。
03

Cloudflareのようなものの呼び方

立場によって呼び方は変わりますが、よく使われるのは次の3つです。

CDN事業者

コンテンツの配信・キャッシュに注目した、最も一般的な呼び方。

エッジネットワーク

世界中に分散した拠点(エッジ)の構造そのものに注目した呼び方。

エッジコンピューティング
プラットフォーム

Workersのような実行環境まで含めた、より広い呼び方。

同じ分類に入る事業者

Akamai Fastly Amazon CloudFront Google Cloud CDN

Cloudflareはサーバーを置き換えるものではなく、サーバーとインターネットの間に立つ、もう一段のネットワークです。